「連斬模型・零式艦上戦闘機」「ミッドナイトイーグル」鬼気迫る精緻さ。零戦テストショット公開!
先月号で「内部構造全体の再現」という斬新なコンセプトをお伝えした「連斬(れんざん)模型シリーズ 零式艦上戦闘機」。製作協力「ハセガワ」、原型製作「柏木崇男氏」、フィギュア原型製作「竹一郎氏」という豪華なスタッフの協力を得て開発は現在進行中だ。今月号は、上がってきたばかりのテストショットをチェック!
イベントなどに展示されてきた試作品と精度の違いはあるのか?ファンにとってはぜひとも確認しておきたいところだ。さらに、11月にリリースを控える新アイテム、「ミッドナイトイーグル」についても迫るぞ!
天野さん、よろしくお願いします!今回はご多忙につき、
取材できないかもしれないと聞いていたので冷や冷やしていました。
天野: ええ、零戦の仕事で中国に行ったり来たりでバタバタしていまして。
何とか帰国できてよかったです(笑)。さて、今回は「連斬模型シリーズ 零式艦上戦闘機」のテストショットをご覧いただけますよ。
そのお言葉、待ってました!
天野: (ディスプレイケースに並べながら)今までご覧いただいていたのは試作品の写真ですので「試作品は一品ものだから良くできていて当然。量産品ではここまで再現されないんじゃないか?」と心配されていた方もいらっしゃると思います。
今回はより商品に近い段階の状態ですのでじっくりとご覧ください。
試作品とくらべても甲乙つけがたい仕上がりになっていると思いますよ。
どれどれ。(目を凝らして見つめる)彩色がされていないので
印象が違うのはもちろんのこととして、造形の違いには全く気づきません。
主翼の骨組みも相変わらず1本1本細く繊細ですし。
天野: はい、主翼表面や胴体の外板をはずした状態の骨格は見所のひとつです。
骨組みについては、インジェクション成型の限界をどこまで攻められるか、というのが課題でした。従来であれば、試作品を見た段階で金型メーカーや生産工場がしり込みをして、安全のためにそれぞれの骨組みを太くアレンジして再現しがちなところですが、今回の連斬ゼロ戦を進めるにあたり、この骨格の再現が大きなポイントであることを生産サイドにも理解していただき、再現するためにはどのような作り方をすべきかについて検討を重ね、トライアンドエラーを繰り返しながらこれなら原型と比べても退色ないといえる状態にもっていくことができました。
試作品を見た時にまず骨組みの細さに感心したんですが、
それが実現すると分かって安心しました!
生産サイドと同じ志しを持つということがポイントなんですね(感心)。
天野: その主翼の骨格ですが、翼上下面を合わせると、3番から26番リブのひとつひとつの断面形が、軽め穴も含めて再現されているのがご確認いただけると思います。
そしてリブだけでなく、主翼内部に収められている翼内燃料タンクや20mm機銃などの大きな部品はもちろんのこと、主脚引き込みのためのリンク機構、フラップ作動筒や補助翼操作機構、さらに翼端灯や編隊灯の電気配線までも彫刻表現しています。
確かに、よく見れば見るほど何かありますね(笑)。「これは何のためにあるんだろう?」と考えることが楽しいですね。胴体後部についてはいかがですか?
天野: はい、内部構造として胴体後部の昇降舵、方向舵操作機構、左右の水平安定版をつなぐ構造材、尾輪や着艦フックの操作機構、パイロットが搭乗する際に使用する手かけ・足かけなども再現しています。
うーん、後部にも重要な部品がたくさんあるんですね。
天野: そしてもうひとつの見所であるコックピット周辺も、今までのこのスケールの模型では見えないが故に省略・簡略化されていることが多かった部分を、この連斬ゼロ戦では文字通り手にとってご覧いただけてしまうので、可能なかぎり再現に努めています。ゼロ戦のコックピットの床ってどんな感じか想像したことはありますか?
床ですか?えっと、普通に鉄板が敷かれている感じでしょうか?
天野: それが違うんです。実際にはゼロ戦の主翼は軽量化をねらって
左右が一体で出来ていまして、パイロットはその翼の上に乗っています。
えっ、主翼が床なんですか?それはかなり衝撃的な事実です!
天野: 思いもよらないですよね(笑)。今回はその「床板=主翼上面」というのを目で見てご理解いただけるよう正しく再現しています。その床板の後端には、操縦桿の動きを昇降舵に伝えるベルクランクもモールドしました。さらに座席の周辺にある各種の操縦装置、機器類、レバー類は通常の模型でも見所なのできちんと再現しつつ、連斬ゆえに見えることができるコックピット隔壁後ろの酸素ビン、バッテリーなどの装備品や、防火壁の前面の潤滑油タンクを再現し、7.7mm機銃もまるごと一丁を実機同様に配置しています。
もう初めて見る部分ばかりでワクワクします!
計器類も期待どうり作り込まれていてパイロット気分を味わえます。
天野: 表側の計器版の再現は当然と言わせてください(笑)。
えっ?表側は、というと裏側も造形があるわけですか?
天野: はい。注意深く見てみると、配置された各計器の裏側が彫刻表現されているのが
お分かりいただけますでしょうか?
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HASEGAWA CORP,2006
ミッドナイト イーグル・パートナーズ  
株式会社タカラトミー